太陽の塔
太陽の塔は1970年にアジアで初めて開催された万国博覧会のテーマ「人類の進歩と調和」を具現化したテーマ展示の一つとして創造された。
ただし、太郎さんは
調和? お互いに頭を下げあって、相手も六割、こっちも六割、それで馴れ合っている。そんなものは調和じゃない。ポンポンとぶつかり合わなければならない。その結果、成り立つものが調和だ。
という言葉を残しており、テーマそのものを否定しているので、「人類の進歩と調和」と対立するアンサーという形で表現したのが太陽の塔ということになります。
塔の構成は未来を表す最上部の「黄金の顔」、現在を表す正面胴体部の「太陽の顔」、過去を表す「地底の太陽」、そして万博の儀式を見守るための背面に描かれた「黒い太陽」の4つの顔を持つ。
(ただし、「地底の太陽」は、高さ約3メートル、全長約11メートルにもなる巨大な展示物であったにもかかわらず、万国博覧会終了後の撤去から50年近く経った現在も行方がわからない状態です。)
太郎さんは顔に特にこだわり、自身の手で削り修正を加え続けたそうです。
内部は中空になっており、「生命の樹」と呼ばれる巨大なモニュメントが中心に位置している。
万博開催中はパビリオンのひとつとして塔の内部に入ることができ、生物進化の過程を表現した生命の樹が伸び、音楽やナレーションを聞きながら鑑賞するという趣向になっていた。
2016年10月末より耐震・内部修復工事が開始され、「生命の樹の生物群」や行方不明になっていた「地底の太陽」も復元し、2018年1月19日より内部への入館予約を開始、2018年3月19日に一般公開されたそうです。
私も予約して行ってみたいなーとは思っていますが、なかなか時間が取れず現在に至ります。。
作品データ
所在地 | 〒565-0826 大阪府吹田市千里 万博公園1-1 |
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製作年度 | 1970年 |
作品サイズ | 高さ70m |
作品の種類 | 建造物 |